試験と分析

特殊分析(研究・技術開発)

JFICは、従来の公定法を遵守した検査機関から、発展的な分析法の研究開発に取り組む分析機関へと生まれ変わりました。ルーティンワークを大切にしつつも、よりクリエイティブな思考と技術でお客様のご依頼に対応します。

オーダーメイド分析

高分解能・精密質量LC-MS/MSを用いた分析ソリューションのご提案

「クレーム品の分析は難しい」「異物の化合物を知りたい」「機能性成分を正確に知りたい」「サンプルAとサンプルBの違いは?」「もっと品質管理にいい方法は?」 JFIC所有のハイスペック機器がお客様の研究・開発・調査の課題を解決いたします。

高分解能・精密質量LC-MS/MS

分解能 70,000で質量精度 1ppm

高分解能&高精度のLC-MS/MS分析で、複雑なマトリックスのサンプルも、目的化合物を正確に同定し、定量することができます※。
※ 装置の原理上、測定できない化合物があります。

ターゲット分析&スクリーニング分析

高分解能SCAN測定によって多成分の既知化合物の分析(ターゲット分析)や未知化合物の検索(ノンターゲット分析)で強力なパフォーマンスを発揮します。

ターゲット分析&スクリーニング分析

測定条件の開発がスピーディーで複雑系サンプルへの対応力が高い!

「含有量が知りたい※」ときや「品質管理の“改善”をしたい」ときに威力を発揮します。
[定量分析][スクリーニング分析][多成分一斉分析]
※ 正確な含有量の分析には標準物質が必要です。

化合物の探索能力が高い!

クレーム品の定性分析、サンプル間の比較、機能性成分・不純物・副成分の検索で威力を発揮します。
[化合物同定][構造推定][ノンターゲット分析][多変量解析]

    

Q Exactive Focusの活用事例

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お問い合せ

一般財団法人 日本食品検査 事業本部 試験部門 TEL. 03-6436-8772

ボツリヌス菌株を用いた接種試験のご案内

食基発第0630002号、食監発第0630004号「容器包装詰食品に関するボツリヌス食中毒対策について」に基づく試験を実施しています。

試験方法 食基発第0630002号、食監発第0630004号「容器包装詰食品に関するボツリヌス食中毒対策について」に準ずる。
対象 pHが4.6を超え、かつ、水分活性が0.94を超えるものであって、120℃4分間に満たない条件で加圧加熱殺菌している容器包装詰低酸性食品等。

ボツリヌス接種試験概要

当法人では、A型(62A株を含む)およびB型毒素型ボツリヌス菌の供試菌株を用い、これら菌株より調製した芽胞を、ご依頼いただきます検体に接種後、恒温下で保存します。
保存された検体は、接種直後、ガスの産生時、品質保持期間終了時、品質保持期間の1.5倍を経過したときの4回の時期に、細菌試験および毒素検出検査(マウスアッセイ)を行います。その結果、全ての検体からボツリヌス毒素が非検出であれば、ご依頼の検体においてボツリヌス菌食中毒の発生のおそれがないものとみなし、通知の管理措置対象外になります。
当法人では、B型菌のうち213B株の実施ができないため、平成15年6月30日付、食基発第0630002号、食監発第0630004号「容器包装詰食品に関するボツリヌス食中毒対策について」に準ずる試験として証明書を提出いたします。

ボツリヌス接種試験概要

Q.ボツリヌス菌とは、どんな菌ですか?

土壌や海・湖・川の泥砂中等の自然界に広く存在します。耐久型または休眠型とも呼ばれる熱に強い芽胞の型で長期間存在するため、農・畜・水産物等の様々な原材料を汚染するおそれがあります。ボツリヌス菌は偏性嫌気性菌であり、酸素を必要とせず増殖できます。酸素がない状態におかれると、発芽や増殖がおこり、毒素が産生されます。この毒素は自然界で最強の毒素で、 1gで100万人分の致死量といわれています。

Q.どんな食品に発生しやすいのですか?

ボツリヌス菌は酸素がない状態の食品が原因となりやすく、容器包装詰低酸性食品(pH4.6を超え、かつ水分活性が0.94を超えるもの)・瓶詰め・缶詰・レトルト食品類似品等で発生する可能性があります。国内の中毒食品の例には、「いずし」「からし蓮根」「あずきばっとう」等があります。また、最近では「蜂蜜」による乳児ボツリヌス症が報告されました。

Q.容器包装詰低酸性食品によるボツリヌス菌食中毒の対策および予防方法は?

ボツリヌス菌の芽胞は、自然界に広く存在している可能性があるため食品原材料への汚染防止は難しいといえます。
そのため、食品中の1.ボツリヌス菌を除去する、 2.ボツリヌス菌の増殖を抑える、3.ボツリヌス毒素の産生を防止する、ことが重要となってきます。厚生労働省が通知で要請している食中毒対策は以下の(1)(2)に示す方法です。
(1)中心部の温度を120℃で4分間加熱する方法またはこれと同等以上の効力を有する方法での殺菌
(2)冷蔵(10℃以下)保存
ただし、ボツリヌス接種試験によりボツリヌス毒素の産生が認められないものにあっては、この限りではありません。

ボツリヌス接種試験手数料(ご相談ください)

ボツリヌス菌はいわゆる「感染症法」(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律、平成10年法律第114号)で二種病原体等に特定されています。当法人は、厚生労働大臣により所持を許可され、二種病原体等を取り扱うことができる登録検査機関です。

お問い合せ

一般財団法人 日本食品検査 仙台検査所 TEL. 022-254-8991